特定非営利活動(NPO)法人 グローバル・シップス こうべ
従来の価値観にしばられない新しい生き方、自由・平和・愛を求め、希望と不安を胸に、いざ共に大海へ!
2016/12/26(月)

2/25-26に豊中で若者当事者全国集会を合同開催しました。


ひきこもってた当事者、経験者、豊中で集まろう!

◆若者当事者全国集会とは
大阪府豊中市で2日間にわたって開催される「当事者」のための集会です。例えば「ひきこもり」や「不登校」などの当事者や経験者、あるいは今の社会が生きづらいと感じている方、集会の名前には「若者」とありますが、これは相対的な概念です、年齢は関係ありません。そんな方々が集まって、昨日より今日がほんの少しだけ楽になれたなら、しんどい日々の中でのオアシスのような2日間になれたなら、心から幸いだなと思ってこの集会を開催します。

◆開催にあたっての3つの理念

1.当事者・経験者同士の対話――生の声が響き合う場を提供する
私たちは本集会を通じて、あらゆる当事者・経験者同士が生の声を響き合わせ、対話し、交流する場を作ることを第一義的な意図としています。しかしその裏側には1つの信念があります。これまでも「若者支援」や「ひきこもり」に関わる様々な立場から全国的な組織化が行われ、集会が行われてきました。それらの中心を担ったのは支援者であったり、教育関係者であったり、親であったりと、ほとんどが当事者自身によるものではありませんでしたが、これは全く批判に値するものではなく、むしろ当事者の周辺に居る様々な立場の関係者がたゆまぬ努力を続けてきたことの一つの「成果」です。しかしながら一方では、このような当事者不在の「成果」にのみ根拠を依存する支援・実践は、必ずしも当事者によって求められているもの、必要としているものと同一では無かったことも事実です。本集会ではこれまで「ひきこもり」支援の中心を担ってきた多くの方々に対しても、多様な生の当事者の声を味わって頂ける、また、共に響き合える場となれば幸いだと考えています。

2.様々な当事者関連団体の紹介
支援機関に助けを求めた当事者の多くは、自力だけでの立ち直りが不可能であると認め、最後の力を振り絞ってその扉を叩いています。このとき当事者の多くは、自分を助けてくれる支援機関が“そこ”しかなく、目の前にあるのが唯一の“助かる道”だと思いがちです。しかしながら、どれだけ優れた支援であろうとも、個人にとって合う、合わないは、当然に出てくるものです。自分にとって「合わない支援」に出くわしたからといって、絶望することはない。私たちは本イベントの実施を通じ、様々な当事者関連団体を紹介することで、一つの支援が合わなかったからと言って「だからといって、絶望しなくても良いんだ」という豊かな現実を、単なるメッセージとしてだけでなく、この場での経験を通じて当事者自身に届けることを意図しています。

3.「社会」に合わせる生き方を越えて――
行政、支援者、親、教員等の当事者に関わる様々な主体が、いわゆる「“社会から外れた個人”をまた“社会”に適合させる」という前提のもとで様々な実践をしています。一方で近年では当事者やオルタナティブな支援者が、そのような「既存の社会」を越えて「新たな社会」を作り出し、これまでの「支援」が示してきた生き方とは別次元の生き方を実践している方々がたくさんいます。本集会では、このような既存の「社会に適合させる」ことにおける「多様な支援」のみならず、ひきこもりに限定されず、「生きづらさ」「当事者」「新しいライフスタイル」というより広い枠組みでバラエティーに富んだ登壇者を招待することを通じ、「多様な価値・生き方」を具体的な形で提示し、全ての来場者に夢や希望を伴う形で知ってもらうことを意図としています。

チラシダウンロード(PDF版 651KB)

日時:2017年2月25日(土)-26日(日)
メイン会場:千里文化センター「コラボ」(豊中市新千里東町1丁目2-2)
サブ会場:上新田会館大阪府豊中市上新田1丁目17-6
​参加方法:事前の参加申し込み制(空きがあった場合当日参加可)
参加費:無料(任意募金制)
対象:当事者・経験者、家族、支援者、一般の方等関心をお持ちの方

◆プログラム
◇第一部 活動紹介 25日(土)13:00-19:00(開場・受付開始12時半~)
​ 全国各地で活動をしている12の団体・個人が、持ち時間18分で自分たちの活動を紹介します。
会場:千里文化センター「コラボ」
定員:150名
登壇・発表者:
1.一ノ瀬 かおるさん NPOそーね(大阪府)

2.藤井 裕也さん NPO法人山村エンタープライズ(岡山県)
テーマ:地域おこしは人おこし

3.中村 友紀さん NPO法人どりぃむスイッチ(広島県)

4.古豊 慶彦さん 不登校・ひきこもり情報誌「今日も私は生きてます。」編集部(長崎県)

5.下田 つきゆびさん つきゆび倶楽部(高知県)
テーマ:ひきこもり当事者やその家族が「表現」をすることによって生まれるモノの話

6.児島 一平さん NPO法人みんなの未来かいたく団(大阪府)
テーマ:ひきこもり×耕作放棄地再生・農

7.田中 敦さん NPO法人レター・ポスト・フレンド相談ネットワーク(北海道)
テーマ:北海道の広域圏コミュニティワーク実践活動について

8.木村 ナオヒロさん ひきこもり新聞(東京都)
テーマ:ひきこもり新聞の意味と挑戦

9.林 恭子さん ひきこもりUX会議(神奈川県)
テーマ:ひきこもり女子会~実践例から考える本当に必要な支援とは

10.鈴木 美登里さん NPO法人オレンジの会(愛知県)
テーマ:生きのびる仕組みについて 厳しさと優しさ 責任

11.町田 弘樹さん NPO法人ニュートラル・スタッフ(京都府)
テーマ:団体説明の後、ひきこもり体験談

12.中村 建二郎さん NPO法人わかもの国際支援協会(大阪府)
テーマ:元引きこもりが世界一周してみた!

内閣府平成28年度「子ども・若者支援地域ネットワーク強化推進事業」

◇第二部 懇親会 25日(土)20:00-22:00
​飲食物は全て参加者各自が持ち込みの懇親会です。飲酒も可能です。
会場:上新田会館
定員:50名

◇第三部 夜通し交流会 25日(土)22:00-26日(日)08:00
​ 第四部へと繋ぐ、夜の架け橋。
※未成年の方は親の同意書が必要です。
会場:上新田会館
定員:30名

◇第四部(仮)シンポジウム「​つらさを、どう受け入れよう」26(日)10:00-12:00
主催4団体の若者当事者らによる、第一部活動紹介を受けてのシンポジウムです。異なる文化や多様な生き方・価値観に触れて、私たちはこれからどう生きていくのか。日々のつらさを抱えて、いかにして未来へ向かっていくのか。会場と共に考えることのできる時間になれば幸いです
会場:千里文化センター「コラボ」
定員:150名
登壇・出演者:
泉 翔 NPO法人ウィークタイ(大阪府)
宮武 将大 一般社団法人hito.toco(香川県)
横山 泰三 NPO法人わかもの国際支援協会(大阪府)
森下 徹 NPO法人グローバル・シップスこうべ(兵庫県) 他
内閣府平成28年度「子ども・若者支援地域ネットワーク強化推進事業」

◆参加申込について
この集会は事前参加申し込み制です。残席があった場合には当日参加も一部可能にさせていただく予定ですが、場の安心・安全を保障するため、また当日来場したのに定員越えのため参加出来ない方が出ることを防ぐため、基本的には全ての皆さまに事前参加申込みをお願いしています。ご協力いただけますと幸いです。
方法は、サイトフォームからの申込みに加え、1月より電話及びFAXでの申し込みも開始いたします。
2日間の四部制で、各部によって定員が異なります。ご参加される「部」を忘れずに記入してください。

◆主催:NPO法人ウィークタイ、NPO法人グローバルシップス・こうべ、NPO法人わかもの国際支援協会一般社団法人hito.toco、豊中市、若者当事者全国集会実行委員会

※第1部と第4部は、内閣府の平成28年度「子ども・若者支援地域ネットワーク強化推進事業」として助成を受けて実施します。
※都合により内容などが変更になる場合があります。

◇追記:参加者の方への展示募集についてお知らせ

多くの人に発表してもらいたいのですが、予算と時間の都合で12グループ・個人となっています。その他の方にも、また言葉以外でも発表していただく方法を、検討した結果、パネルやテーブルでの展示を受け付けることにしたので募集します。

パネルやテーブルを使って文章や写真、冊子、造形物などを展示していただく方法です。

パネルは横が120㎝で縦が180㎝で、文章や写真などの展示にお使いいただけます。テーブルの方は、横が180㎝ほどですので、冊子や造形物などを展示ください。パネルとテーブルのセットも可能です。

募集数は、パネルのみ、テーブルのみ、セットそれぞれ3組、合計9個人・グループです。
対象は、当事者中心の活動や研究です。
展示費用は無料です。
場所は、メイン会場と同じフロアーの多目的スペースです。
なおオープンなスペースなので、参加者以外で公民館などを利用される一般利用の方々もご覧になる可能性があります。

固定は両面テープなどを使用可能です。なお申し訳ありませんが、テープなどは各自でご用意ください。
搬入や片付けは展示者側でお願いします。
破損や紛失などがあっても主催側では責任は取れません。

ご希望の方は連絡先とおおよその内容や写真などをメールで11日(土)までに、ご応募ください。

◇追記:展示の設営時間について
2日間とも参加の場合
設営が、本体の設営が終わった11:30~始まる13:00までで、
撤収が、4部が終わる12:00~本体の撤収が始まる12:20
でお願いします。

1日目だけ参加の場合、
設営が、本体の設営が終わった11:30~始まる13:00までで、
撤収は、1部が終わった19:00以降で

2日目だけ参加の場合、
設営は本体の設営完了9:00~4部開始の10:00
撤収が、4部が終わる12:00~本体の撤収が始まる12:20です。

◇追記:パネルへの固定方法についてお知らせ
パネルは有孔パネルです。
ひっつき虫」なる接着物の利用と、備え付けのフックによる吊り下げが可能です。

◇追記:参加者の方の展示募集終了のお知らせ
11日の24時をもって、参加者の方の展示募集を終了させていただきました。たくさんのご応募をありがとうございました。ご応募いただいた皆さまには数日中にお返事をさせていただきます。

◇追記:マスメディアの取材についてお知らせ
ビッグイシューさんが、1部と4部に参加され各団体のプレゼン内容を記事にされることになりました。
写真撮影もありますが、参加者の方々は写らないように配慮をお願いしています。

◇追記:多目的スペースで参加者の方々の展示と販売についてお知らせ

展示される方々のお名前や内容です。

●パネルとテーブルのセット
NPO法人 KHJ香川県オリーブの会とポパイの会(香川)
活動内容や皆で使ったアクセサリー(レジン)を展示します。
アクセサリーは販売もしますのでお楽しみに。

○小島建さん
ひきこもり体験と、 精神保健福祉士としての知識を織り交ぜた書籍の展示と販売

○北星学園余市高等学校PTA西日本支部
同校の紹介とPTA(当事者家族)が見てきた同校に関する展示

「社会的」ひきこもり・若者支援近畿交流会(大阪)
実施事業「ひきこもり・若者支援機関マップ」づくりに関わる展示

NPO法人若者と家族のライフプランを考える会(京都)
当事者主体のしごと創りやアートや音楽を通じた社会参加等の活動紹介

○鈴見咲君高さん
「勤労の義務」の研究発表と資料配布

○ピースボート・グローバルスクール
不登校・ひきこもり経験者がつくった海の上で実施されるヒト多様性を学ぶスクール(約3か月かけて地球一周する船旅で開校)の活動紹介と資料配布。

●パネルのみ
○NPO法人ZUTTO
豊中市内の「若者居場所工房ぐーてん」の活動紹介等

○遊悠自適(藤森悠司&亀田裕紀)
学校教育に悩んで学校を去った元教員のつくる訪問型託児活動(動くフリースクール)の紹介

●テーブルのみ
○ヒューマンスタジオ丸山康彦さん
親御さん向けメールマガジンや当事者経験をもとにした書籍の展示と販売

◇追記:メディア掲載についてお知らせ
以下のネットメディアに掲載されました。

●ビッグイシューオンライン
ひきこもり・不登校経験者2人にインタビュー。ひきこもったきっかけと、ひきこもり状態から出てきたきっかけ
大阪・豊中で開催される「徹夜のひきこもり全国集会」。企画の経緯と想いとは
“画一的な就労支援はワーキングプアの再生産”? 当事者主体のこの活動の豊かさを見よ~ひきこもりの全国集会より(1)~
ひきこもり経験者たちだからこそ拓くことのできる、つながり~ひきこもりの全国集会より(2)~
それぞれの世界へ羽ばたくひきこもり当事者・経験者たち~ひきこもりの全国集会より(3)~

●ダイアモンドオンライン
「引きこもり」全国大会で抑圧された人々は何を語ったか?